ずいぶんまえに一週間預かっていたネコ。
ネコは限りなく伸びる。

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なぜここまで伸びるのだろうと調べていたら、
「パリントニシティ(二方向性)」という言葉にいきあたった。

西洋の整体技術であるロルフィングのインストラクター、
Jeffrey Maitlandが唱えている言葉で、バランスのとれたカラダの動きは、常に二方向性、
前にいくと同時に後ろにいき、上にいくと同時に下にいっている、という特徴を持つという。

例えばネコの胴体が「伸びる」ということは、胴体が上にだけ移動しているわけではない。
脇腹を中心に、上下という二方向に伸びることで、結果としてすごい上まで届くようになる。
下に向かって伸ばすことで上に移動しているのだ。

一方、ネコの動きに比べ、人の動きはほとんど一方向だ。
物をとるときも、手を一方向に伸ばしているだけだ。
そもそも体がゴム人間のように伸びると思っていない。

その視点で動物を見ると、ネコが顕著なだけで、
ほとんどの動物は魚も含め、カラダを伸ばすという
パリントニシティで動いていることが観察できる。

人も動物なのに、
なぜ人だけが一方向になってしまったんだろう?
なぜカラダが伸びなくなったのだろう?

人がネコを手放せないのも、
ワンピースのゴム人間な主人公が大人気なのも、
いつのまにか我々ができなくなってしまった、
“伸びる”ということに憧れているのかもしれない。