「仮想集団」を読む。

純粋に企画だけを仕事にしようとした男が、さまざまな組織の権力争いに巻き込まれていく話。この小説で描かれる、様々な組織の「思想」に対し、主人公の流郷は、冷めたスタンスで中立を守ろうとする。

「若い時は、誰だって一度は、理想主義みたいなのを持つだろう。理想を持てば自然、前向きな進歩的な考え方になる。そして歳月を重ねていくうちに、理想とか、主義とか、そんなことは考えなくなり、巨大な音楽組織の中で、自分の音楽的ビジョンをいかに実現するかだけを考える。それだけのことさ」


彼のかつての仲間は、そんなふうに思想をもたない彼を、思想のために彼を裏切っていく。つかそもそも思想をもってたら企画なんてできんだろうけど。
思想って怖いねー。

仮装集団 (新潮文庫 (や-5-8))仮装集団 (新潮文庫 (や-5-8))
著者:山崎 豊子
販売元:新潮社
発売日:1975-09
おすすめ度:4.0
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